著作案内

ここでは、拙著のご案内をしています。

【目次】

①『流れる虹のマインドフルネス―変性意識と進化するアウェアネス』
②『ゲシュタルト療法ガイドブック 自由と創造のための変容技法』
③『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』(六版/全面改訂版)


①『流れる虹のマインドフルネス―変性意識と進化するアウェアネス』

近刊予定 
(本作は、以前の拙著『気づきと変性意識の技法―流れる虹のマインドフルネス』とは、まったく別の著作となります)

さて、本書は、私たちの「意識変容の全貌」と「その達成のためのロードマップ」を描いたガイドブックとなります。
私たちがたどり着ける到達点、自由と超越の次元、まばゆい目覚めと解放の次元、「流れる虹のマインドフルネス」への道筋を概説したものとなっています。
そこから、宇宙的で、進化的な展望までを見渡せるようになっています。
特に、日本では、(今でもその意味合いがまったく理解されていない)1960年代のサイケデリック革命の意味合いが、前半ではさまざまに考察されています。

さて、本サイトでも、変性意識状態については各所で触れられていますが、本書では、その変性意識を含んだ、私たちの「意識の全体性」、心の「超越的全体性」をさまざまに考察しています。
変性意識の中でも、特に、意識拡張剤(幻覚剤)を使ったサイケデリック体験は、私たちの隠された心の「超越的全体性」を、驚くような形で教えてくれるものです。まずは、それらを題材に、その深層心理や心の全体性についての内容を見ていきます。
当時、ハーバード大学の研究センターにいた、ティモシー・リアリー博士らが、サイケデリック体験と、チベット密教で死者を導く経典である『チベットの死者の書』の内容に、本質的な共通基盤(構造)を見出したように、そこには深遠な深層意識が開示されているのです。
まず、それらを例に、私たちの深層意識の構造を詳しく
見ていきます。

ところで、サイケデリック体験で現れる、私たちの心の「超越的全体性」は、「チベットの死者の書」のように、広大かつ深遠で、大変興味深いものです。
それらは、(日本ではよく理解されていませんが)ドラッグでハイになることとは何の関係もありません。
そこで現れてくるのは、意識の拡張した状態であり、その体験内容は、私たちの一般常識や科学的世界観からすると、一見想像を絶したものであり、「奇妙で」「信じがたい」ものでもあります。
しかし一方、実は、それらは古来より東洋思想で語られる「世界構造」や「エネルギー領域」と、非常に共通点を持つものでもあるのです。
本書では、そのような心の「超越的全体性」の構造や特性を検討しつつ、私たちが、心の「超越」と「統合」を達成するための、具体的な方法を見ていくこととします。

また、一方、普段の私たちの「日常意識」が持っている、人格的な抑圧(分裂)の構造は、知らずに、私たち自身を閉じ込めているという実情があります。
そのような人格的な抑圧(分裂)の構造があるために、普段の私たちは、鬱々と落ち込んだり、欺瞞的に明るく振舞ったりしているわけです。
そして、サイケデリック体験でも、バッド・トリップが起きたり、精神に問題を起こしたりするのです。
ここでは、通常の心理学や、また心理学を超えた観点から、それらを分析し、そこを脱出する方法を描いています。
(現代心理学そのものが、抑圧的な近代主義の結果なので、そのまま鵜呑みにすることも実は危険なのです。それは、日本の精神医学の実態や結果を見れば、よくわかることです)

本書では、体験的心理療法トランスパーソナル心理学の諸理論や諸実践を検討しつつ、より彼方にたどり着き、十全な全体性を実現するための要件を見ていきます。
そして、心の「統合」と「超越」を通して、サイケデリック体験が垣間見せるような驚異の「超越的全体性」を、いかに獲得していけばよいのかについて、その方法論を解説していきます。
また、私たちの変性意識状態や超越的全体性が、大きな自然史的展望の中で、人間の宇宙的な進化とつながっている様子も見ていくことにします。
私たちの意識の進化の、あるべき方向性を、予感いただけるものと思います。

※近刊
『流れる虹のマインドフルネス―変性意識と進化するアウェアネス』
(電子版)
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【本文目次】

はじめに
第一部 変性意識とサイケデリック体験の諸相
 第一章 変性意識状態
 第二章 サイケデリック体験
 第三章 リアリー博士と『チベットの死者の書』
  ◆「チベットの死者の書」の内容と構成
  ◆リアリー博士らの解釈とアプローチ
 第四章 アウェアネスの技法と超越的全体性
 第五章 グロフ博士によるサイケデリック体験の特徴
  ◆出生外傷について 分娩前後マトリックス(BPM)
  ◆結論
 第六章 サイケデリック体験(変性意識)の落とし穴―人格の統合と分裂
第二部 仮面と影の世界
 第一章 現代人の苦痛への対処法
  ◆「潜在意識」の存在
  ◆「潜在意識」への理解とは
 第二章 シャドー(影)とニセの主体
 第三章 それでは、なぜ解決できないのか
 第四章 英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)
第三部 超個的体験技法 ―流動化と変容の方法
 第一章 前史1 体験的心理療法
 第二章 前史2 トランスパーソナル心理学
  ◆「意識のスペクトル」論
 第三章 超個的体験技法
  ◆「十字」型の統合 超個的統合とサイケデリック体験の落とし穴
  ◆超個的体験技法のポイント
  ①感情エネルギーの流動化と変容
  ◆About-ism(について主義)とIs-ism(である主義)の違い
  ②身体エネルギーの流動化と変容(物理面と微細エネルギー面)
  ③言語エネルギーの流動化と変容
  ④変性意識状態の利用(超越的作用)
第四部 流れる虹のマインドフルネス
 第一章 意識の諸相と微細エネルギーの領域
  ◆エネルギー的な側面からの考察
  ◆心理的な側面からの考察
  ◆体験後の世界
 第二章 流動化する世界―意識/存在の相転移
  ◆日常世界のバルドゥ(中有)
第三章 流れる虹のマインドフルネス
第四章 宇宙的シャーマニズムとその未来
  ◆人類のバッド・トリップ
  ◆変性意識の進化論的展望
付録「アヤワスカ―煉獄と浄化のメディスン」
 【1】各種の注意事項
 【2】アヤワスカについて

 【3】地獄の業火と浄化(リンピア)のプロセス
 【4】「地獄降り」の神話と自己再生―アヤワスカの特徴
 【5】他のメディスンとの比較―マジック・マッシュルーム、ブフォ
 【6】まとめ
【参考文献】

※本文引用を含む、より詳細な紹介はコチラ↓
詳細紹介『流れる虹のマインドフルネス―変性意識と進化するアウェアネス


②『ゲシュタルト療法ガイドブック 自由と創造のための変容技法』

本書は、「ゲシュタルト療法」について、基本的な理論・原理からその具体的実践までをあつかったものとなっています。ゲシュタルト療法の実践につながる核になる原理は網羅されていますので、実際にゲシュタルト療法を体験されていなくとも、心理学についての基本的な理解や知識があれば、その効力(作用)のイメージがつかめるものと思われます。また、カウンセリングの延長として、ゲシュタルト療法を習った場合に通常あまりきちんと説明されない、ゲシュタルト療法の内的原理(仕組み)が解説されていますので、その面でも参考にしていただける形になっております。ぜひ、一読していただき、ご自身の能力向上やゲシュタルト・スキルに、お役立ていただければと思います。

Amazonページ
『ゲシュタルト療法ガイドブック 自由と創造のための変容技法』
(電子版 or 書籍版)
※現在、特価中
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【本文目次】

はじめに 人生の新しい地平と風景
第一部 ゲシュタルト療法 基礎編
 第一章 ゲシュタルト療法の向かうところ(ゴール)
 第二章 ゲシュタルト療法とは
 第三章 気づきの力と3つの領域
 第四章 ゲシュタルトの形成と破壊のサイクル
 第五章 「やり残した仕事」
 第六章 複数の自我状態
 第七章 葛藤状態
 第八章 心身一元論的・全体論的アプローチ
(コラム)
 ◆ライヒとボディワーク系心理療法
第二部 ゲシュタルト療法 実践編
 第一章 セッションの原理・過程・効果
 第二章 エンプティ・チェア(空の椅子)の技法
 第三章 心身一元論的アプローチ
 第四章 夢をあつかうワーク
 第五章 心理的統合の姿
(補遺1)
 ◆セッションにおける通過儀礼の構造
(コラム)
 ◆アウトプットとゲシュタルト療法
 ◆存在力について
第三部 人生の地平を拡大するゲシュタルト
 第一章 ワーク(セッション)の実際
 第二章 エンプティ・チェアの技法 自習エクササイズ
 第三章 葛藤解決の方法
 第四章 自由と創造のためのゲシュタルト・アプローチ
 第五章 変容技法としてのゲシュタルト
おわりに
(補遺2)
 ◆変性意識状態(ASC)とは
参考文献

※第一部、第二部では、ゲシュタルト療法の基本的な理論と実践についてまとめています。こちらは拙著『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法』で、ゲシュタルト療法を扱った部分をベースにして、内容がわかりやすくなるように、加筆修正・リライトを行なったものとなっています。第三部は、「人生の地平を拡大するゲシュタルト」と題して、ゲシュタルト療法の具体的な実践場面や応用場面を扱っています。また、ゲシュタルト的アプローチを実人生の中で多様に使っていく、創造的な在り方についてもまとめたものとなっています。

※本文引用を含む、より詳細な紹介はコチラ↓
詳細紹介『ゲシュタルト療法ガイドブック 自由と創造のための変容技法』


③『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

本書の内容やテーマは、サイトの記載と一部重なるものですが、より深く遠大なトランスパーソナル(超個)な事柄まで含めて、心の全体性の探求と実践法が描かれています。

《第六版/全面改訂版です》

サイトの内容が顕教的だとすると、本書では、より密教的な側面までも含めて多次元的なリアリティが解説されています。各種の方法論(ゲシュタルト療法、夢見の技法、野生の(気づきの)技法、英雄の旅、人格変容の行きて帰りし旅等)や変性意識体験(人生回顧[ライフ・レビュー]体験、クンダリニー体験、聖地体験[エネルギー体験]の事例等)について実体験を踏まえた考察がめぐらされています。

現代の世間一般に知られるものより、深くリアルなレベルで、変性意識や意識拡張の実態、トランスパーソナル(超個)的な次元の様相、人格変容のプロセス、存在の未知の状態(エクスタシィ=意識拡張)、人生と宇宙の彼方について知りたい方にとっては、ご参考いただける内容となっています。

日本語で書かれたこの手の書籍で、実体験に即して、ここまで彼方のことを精緻に書き記したものも少ないないので、この人生〔魂〕の謎を解いていきたいと、真摯に考えられている方にとっては、生涯に渡って、役立てていただける内容となってます。

Amazonページ
『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

(電子版 or 書籍版)
※kindle無料アプリは、コチラ

【本文目次】

はじめに
第一部 アウェアネスと変容の技法
 第一章 体験的心理療法の領域
 第二章 ブリージング・セラピーとその体験プロセス
 第三章 ゲシュタルト療法と未完了の体験
 第四章 アウェアネスawarenessについて
 第五章 複数の自我状態 ego state
 第六章 ワークの体験プロセス
 第七章 体験的心理療法における通過儀礼の構造
第二部 変性意識状態の諸相
 第一章 変性意識状態とは
 第二章 呼吸法(ブリージング)を使った変性意識状態
 第三章 人生回顧(ライフレビュー)体験
 第四章 蛇の火のエネルギーについて
 第五章 大地と野生の共振
 ◆残像としての世界 映画『マトリックス』の暗喩
第三部 夢見の技法
 第一章 夢と夢見
 第二章 アウェアネス・夢・イメージ
 第三章 夢見における没入形態(フロー)
 第四章 創作形式の利用
 第五章 明晰夢の利用
 第六章 夢見の実践に際して
第四部 野生と自然について
 第一章 シャーマニズム的な姿勢
 第二章 野生の気づき
 第三章 狩猟的感覚
 第四章 底うち体験と潜在力の発現
 第五章 戦士の道と平和の道
 第六章 伝統的なシャーマニズムについて
 第七章 道化の創造性
 第八章 アウトサイダー・アートと永遠なる回帰
第五部 行きて帰りし旅
 第一章 体験的心理療法の変容のプロセス
 第二章 英雄の旅
 第三章 野生的エクスタシィの技法
おわりに
参考文献

※本文引用を含む、より詳細な紹介はコチラ↓
詳細紹介『砂絵Ⅰ: 現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容』

https://youtu.be/3r2BjR1duyU